鉛筆落書き垂れ流しマンがアウトプットを省力化する

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ハロー兄弟、残業してるかい?


様々な兼業作家さんが若くして命を落としていくのを見ると、一芸に秀でた人が食える世の中って難しいなとつくづく思う。
 
「ある程度の形を保った」アウトプットはそれなりの気力と体力がいる。それは文字でも絵でも音楽でも手芸でもなんでも変わらない、と思う。世の中には生保の営業課長職とイラストレーターを兼業できたり、玩具の営業マンと漫画の連載を並行できる人は確かに存在する。
でも「あの人は天才だから…」とか「情熱が段違いだから…」とか、不必要なボーダーを自分との間に引くのは勿体無いなぁと最近思うようになった。別に日本中に自分のイラストが書いたポスターが貼られてほしいわけでもないし、巨万の富や名声を得たいわけでもない。「この人は○○が出来る」と認知されて、それを通して新しい繋がりが出来れば十分だ。そしてそれだって、結構パワーを使う。ただでさえ少ない気力、無駄にするのは勿体無い。
 

正解はスタイラス+タブレット

自分が絵を描くのに一番の障壁になっていたのは「物が積み上がった机を片付けて、パソコンを起動すること」だった。

正真正銘のクズだ。
だって面倒じゃん。
ていうか会社で12時間以上パソコンに向かって作業してて、家帰ってまでパソコンつける気にならないでしょ…そのあたりで押入れで寝ていたkindle存在を思い出したので、bamboo paperをインストールして新宿のヨドバシでひたすら試し書きをしてきた。
 

インターネット落書きマンにオススメする「一度描いた線をなぞれるスタイラスペン」

1000円前後のものはゲームの操作性をうたっているものが多く、画面に当てた時の感覚やペンの重さがいまいち。耐久性も期待できなさそう。
5000円以上する電池が必要なタイプは初心者には敷居が高過ぎるし、そもそも実物が店頭に出てないので今回はナシ。
 
結局2000円程度のもので、試したのはペン先が異なる3タイプ
→良くも悪くも描き心地が筆。筆のどの辺りが画面に当たっているのかわかりづらいので漫画のような絵には不向き…厚塗りにはよさそう。
導電繊維
→画面に当てた時にペン先が少し凹む感覚が気持ち悪い。画面に描画される線はスムーズで一番お手軽だ。
バネ+透明な十字プラスチック
→カリッとした線が引けてびっくりする。ただ判定がシビアすぎて、一度途絶えた線をなぞるのは不可能に近い。そして店頭サンプルの幾つかはバネが飛び出しているので耐久性は難あり。
 
どれも、アナログからペンタブに移行した時のような「扱いづらさ」は感じた。こればっかりは金でどうこうできる話じゃないだろう。結局、導電繊維タイプでペン先を交換できるBamboo Stylus soloを買ってきた。店頭で1800円ほど。アマゾンだと1600円程度だった。

 

最後はアプリとの相性

bamboo paperを使って円を描こうとするとどうしても線が途中で途切れてしまう。スタイラスペンの限界かなぁと思ったけど、アプリを変えたら改善された。
今使っているのは「ArtFlowStudio」
ポイントは
kindleをroot化せずともダウンロードできる
・レイヤーがある(無料版は2枚まで)
・psdに書き出せる(有料版のみ)
の3つ。
もちろん途中で線が途切れたりしないし、しばらく使って課金した。今のところこれで十分快適だ。
 
appだともっと種類があるので、これからお絵描き目的でタブレットを買うならiPadを買う方がいいと思う。スタイラスペンもiPadのみ対応という機種もあるので、選択肢が少し狭まってしまう。
 
kindle+スタイラスペンを持ち歩くようになってから、絵を投稿する機会が圧倒的に増えた。このまま習慣づけて「あぁこの人の絵はこんな雰囲気なのね」と思ってもらえるようにしたいし、いずれはタンブラーとかでまとめて閲覧できるようにしたい。
なんにせよアウトプット手法は極力省力化した方がいいですよ。